なぜコーティングを重ねると塗装を守れる?保護皮膜の仕組みを専門店が解説【第2回】
NOJロイヤルコーティング・NOJセラミックコーティングの多層施工を一歩深く解説
前回は、NOJロイヤルコーティング・NOJセラミックコーティングにおける「多層施工」とは何なのか、そしてコーティングを重ねることの基本的な考え方について解説しました。
今回はそこから一歩進みます。
そもそも、なぜコーティングを施工すると塗装を守ることにつながるのでしょうか?
そして、その保護を考えるうえで、なぜ「皮膜」が重要なのでしょうか?
今回は、多層施工そのものではなく、コーティングが塗装面を保護する仕組みに焦点を当てて解説します。
Q1. コーティングは何のために施工する?
コーティングの大きな役割の一つは、塗装面を外部環境から保護することです。
自動車の塗装は、常にさまざまなものにさらされています。
例えば、
- 雨や水分
- 紫外線
- 砂やホコリ
- 鉄粉
- 洗車時の摩擦
- 空気中の汚れ
などです。
車は屋外で使用する以上、こうした環境から完全に逃れることはできません。
そこで塗装面にコーティングを施工し、塗装の上に保護皮膜を形成します。
つまりコーティングは、
「塗装そのものを強くする」のではなく、「塗装を守るための層をつくる」
という考え方が基本になります。
ここを理解すると、多層施工の意味もより分かりやすくなります。
Q2. なぜ「塗装」ではなく「コーティング」がダメージを受けることが重要なの?
車を長くきれいに維持するためには、できるだけ塗装面を良い状態で残しておくことが重要です。
しかし、車を使用していれば、どうしても表面にはさまざまな負荷がかかります。
そこで重要になるのが、
「塗装面に直接ダメージを与えない環境をつくる」
という考え方です。
塗装面の上にコーティング皮膜が形成されていれば、外部環境から受ける影響を、まずコーティング側で受け止めることができます。
もちろん、コーティングですべてのダメージを防げるわけではありません。
しかし、
塗装面を直接さらすのではなく、その上に保護皮膜を設ける。
この考え方が、コーティングによる塗装保護の基本です。
Q3. 「皮膜」があることで何が変わる?
ポイントは、塗装と外部環境の間に一つの保護層ができることです。
コーティングを施工していない塗装面では、外部環境からの影響を塗装面が直接受けることになります。
一方、コーティング施工後は、塗装面の上にコーティング皮膜が形成されます。
イメージすると、
コーティング施工前
外部環境
↓
塗装
コーティング施工後
外部環境
↓
コーティング皮膜
↓
塗装
という構造です。
この「間に一つの層を設ける」ということが、塗装を保護するうえで重要になります。
Q4. では、ここに「多層施工」がどう関係する?
ここで第1回で解説した多層施工につながります。
1層のコーティングでも、塗装面の上に保護皮膜を形成できます。
しかし、多層施工では、その保護皮膜を一つの層だけで考えるのではなく、複数の層として形成していきます。
つまり、
外部環境
↓
コーティング皮膜
↓
コーティング皮膜
↓
コーティング皮膜
↓
塗装
というように、塗装面を保護するための構造を重ねていくという考え方です。
ここで重要なのは、単に「何回塗ったか」という数字ではありません。
塗装面を守るための保護構造を、どのようにつくるか。
これが、多層施工を理解するうえで重要なポイントになります。
Q5. 多層施工では、なぜ「保護する余裕」が生まれるの?
コーティングは、施工して終わりではありません。
車は日常的に使用されるため、コーティング表面にもさまざまな負荷が加わります。
そのとき、塗装面のすぐ上にしか保護層がない場合と、その上に複数の保護層が形成されている場合では、塗装面までの距離が変わります。
つまり、多層施工には、
「塗装面に直接ダメージが届くまでの間に、保護皮膜を確保しておく」
という考え方があります。
これは、多層施工の大きな意味の一つです。
ただし、これは「何層あれば絶対に傷がつかない」という話ではありません。
コーティングの目的は、すべてのダメージを完全に防ぐことではなく、できるだけ塗装面を外部環境から守ることにあります。
Q6. コーティング皮膜が厚ければ、それだけで十分?
ここも重要なポイントです。
コーティングは、単純に「厚ければいい」というものではありません。
どのようなコーティング剤を使用するのか。
塗装面がどのような状態なのか。
どのような下地処理を行うのか。
そして、どのような施工方法で皮膜を形成するのか。
こうした要素が組み合わさって、最終的な仕上がりや保護性能につながります。
そのため、
「厚ければすべて解決する」
という単純な話ではありません。
重要なのは、塗装面に対して適切なコーティング皮膜を形成し、その状態を維持していくことです。
Q7. 多層施工で一番大切な考え方は?
多層施工を考えるときに重要なのは、
「コーティングを何回塗るか」だけを見るのではなく、「塗装を守るための構造をどうつくるか」を考えることです。
コーティングは、塗装面の上に形成される保護皮膜です。
そして多層施工では、その保護皮膜を複数層形成することで、塗装を守るための保護構造をつくります。
つまり、
塗装を守るためにコーティングがある。
そのコーティングによる保護構造をさらに強化する考え方が、多層施工。
ということです。
これが、今回覚えておいていただきたいポイントです。
まとめ
今回のポイントは、**「コーティングが塗装を守る仕組み」**です。
コーティングは、塗装そのものを強化するのではなく、塗装面の上に保護皮膜を形成することで、外部環境から塗装を守る役割を持ちます。
そして多層施工では、その保護皮膜を複数層形成します。
その結果、塗装面を保護するための構造をより確保することができます。
第1回では「多層コーティングとは何か」を解説しました。
第2回では、その背景にある、
「なぜコーティング皮膜が塗装保護につながるのか」
という部分を掘り下げました。
ここまで理解すると、次に気になるのは、
「では、1層・2層・3層で具体的に何が変わるのか?」
ということではないでしょうか。
次回、第3回では、1層・2層・3層の違いについて、具体的に比較しながら解説します。
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